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                              あとがき

よほど奇特な方がいらっしゃらない限り毎年2月から3月頃になると次期役員の引き受け手を捜す作業がピークを迎えます。家庭の事情やあるいは人前に出るのが苦手という理由でどうしても引き受けたくない方もいるかもしれません。
まず大切なのは中途半端な気持ちでは引き受けないことです。特に会長職はすべての責任が集中するので、よほど時間のある方か、楽天家でなければ保たないかと思います。私がPTAを引き受けたときの殺し文句が「とにかく入学式と運動会と卒業式の年3回だけでよいから」というものだったのですが、現実には月3回あるいはひどいときには週3回という有様でした。幸い副会長さんに会長以上に動いて頂いたので乗り切れましたが、ともするとどちらが本職か解らないような事態になるかもしれません。
とはいえクジやじゃんけんなどでどうしても断れない方もあるかもしれません。その時は前例はどうあれ任期を1年限りにするということで交渉してみてください。選考委員の方も焦ってくればとりあえず次の1年の人選さえすめばと思うでしょうから、うまくいけば儲けものです。そして一旦引き受けたのなら、あとは「やるしかない」と開き直ることです。すべてが初めてで試行錯誤の連続でしょうから、1年などあっという間に過ぎてしまいます。初めてだから失敗しても当然ぐらいの気持ちでやれば案外うまくいくかもしれません。

 


新聞に
「昨年度、思いもかけずに子供の小学校のPTA会計を引き受けることになった。先日、定例総会が開かれ決算報告をし無事に承認された。
 決算報告は、家で何回も練習した。しかし、広い体育館で大勢の人を前にして息が詰まりそうだった。
 さぞ聞き苦しかったと思ったが、校長先生や周りの人から、「落ち着いていましたよ。お疲れさまでした」と声をかけていただいた。その優しい心遣いが本当にうれしかった。
 少子化や共働き家庭も増え、PTA活動も難しい状況だが、多くの人との出会いや初めて経験したいろいろなことは、とても新鮮で自分自身の勉強にもなった。
 最近、好きになった詩に「初々しさが大切なの」というフレーズがある。この年になり、情けなくなって落ち込みそうになることもあるが、「逆に、それもいいことかもしれない」と、少し豊かな気分で自分を見ている。」

との投書を見つけました。町内会・自治会であれPTAであれ最後をこのように締めくくることが出来れば、最高ではないかと思います。

ホントのあとがき

もしこのサイトに気付いていただき、最後まで目を通してくださった方がいらっしゃれば、本当にありがとうございました。

今見返すと、ずいぶん力の入った生意気な意見を述べていますが、昔のこととお許し下さい。

「どうせなら、楽しく活動したいよね

   お金でトラブルなんて最低だから

    お金の話はルールさえ守ればスムーズに行きますよ」

ということが伝われば幸いです。   岩﨑淳

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